テレビ局で編集マンの仕事がしたい!
テレビ局で制作している番組の編集を
担当してみたい!
テレビ局の編集者になるには
どんな大学を卒業すればいいのか分からない。
テレビ番組の編集作業は
どんな流れで進めていくのか知りたい。
映像制作は基本的に
企画→取材先と打ち合わせ→台本作成→ロケ日程調整
→ロケ→編集→チーフディレクター&プロデューサーのチェック→放送
という流れになっているのですが、
そのなかでも実際にやってみないとイメージしづらいのが
「編集」の部分だと思います。
作業内容もそうですが、
どんな大学を卒業した人がスタッフとして採用されているのかも
仕事に興味がある人には気になる情報だと思います。
今回はテレビ局の編集マンについて
解説していきます。
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Contents
テレビ局編集マンの学歴
編集マンの学歴は
テレビ局や制作会社の採用条件によって異なります。
テレビ局専属の編集マンの場合は
大学卒や専門学校卒が最低条件という場合も多々ありますが、
技術スタッフは外注しているという場合は
高卒でも採用しているところもあります。
私がいた地方局の場合は
テレビ局専属の編集マンは2人、
外注先の編集マンはカメラマンを兼任する人たちが
担当していたため、
10人程度はいました。
専属の編集マンは
キー局から出向で来ていて、
関東や関西圏出身の人でした。
キー局の社員であれば
学歴は高いと思われがちですが、
地方の国公立大学や関東圏の私立大学など、
大学卒にしては平均的なレベルでした。
テレビ局の編集の仕事
テレビ番組の編集は
地方局であればディレクター自らが
担当することがあります。
順番に並べる
ロケを終えて会社に戻ってきたら、
映像素材をパソコンに取り込みます。
この作業がロケ時間にもよりますが、
1時間から2時間程度かかってしまい
すぐに編集作業には入れません。
ロケの日は素材の取り込みをしたら帰宅し、
翌日の朝から編集作業を始めます。
編集の最初にするのは、
まずは素材をノーカットで
使う順番に並べる作業です。
15分のコーナーであっても
ノーカットなので最初は1時間近いVTRになります。
そこからだんだん削っていって
放送尺に合わせていきます。
他のカメラ映像と音合わせ
撮影は複数のカメラで行う場合、
同じ場面でも2、3個違う方向からの映像を
使いこなさなければいけません。
遠目から全体を映した固定カメラや、
高さや動きを生かしたGoProの映像などです。
これを使う場合は、
メインカメラの音声を基準にしつつ
他の映像の秒数をあわせる作業をしなければいけません。
話している人の口の動きや
印象的な音を境目にして1秒を30コマに分けた
「1フレーム」という極小の単位を目安に合わせていきます。
カット作業
映像並べが終わったら、
ここからカット作業が始まります。
放送枠よりも短くなってはいけないので、
はじめのうちはよっぽど不要だと思った部分を除いて
なるべく多く残した状態で徐々に削っていきます。
インサートを上乗せ
使う映像がだいたい決まってきたら
コメントや音に合わせて上乗せする
「インサート」という映像を貼り付けていきます。
食べ物を食べながら「おいし~い!」と言っている部分に
食べ物をアップにした映像をかぶせるなどのテクニックがあるのですが、
このインサートを多用することによって
長くても視聴者に飽きられないVTRに仕上げることができます。
逆に言えば、
ロケではこのインサートをどのくらいの長さ、
どのくらいの種類撮影してくるのかが
かなり重要になってきます。
テロップ・BGMを貼り付け
映像部分が完成したら
そのさらに上からテロップやBGMを
貼り付けていきます。
テロップ制作は
社内の別のスタッフにお願いして
完成までの間に映像の方を完成させます。
字幕や趣旨説明を文字ですることで
より分かりやすいVTRになるので、
この作業も重要です。
テロップを貼り付けて
細かく体裁を整えたら完成。
上司のチェックを経てOAとなります。
最初は慣れなくてもコツをつかむと早くなるテレビ局の編集作業
ここまでの一連の作業は
はじめのうちはかなり難しく感じます。
普段から自前のパソコンで
ホームビデオの編集をしている人であれば
どんな編集ソフトでも何となく使い方が分かるかもしれませんが、
編集が初めての場合は苦労するでしょう。
ただ、高学歴の人にしかできない作業ではなく、
誰でも慣れればすぐにできるようになります。
15分のVTRであれば
最初は3~4日かかってしまいますが、
慣れると2日くらいでできるようになるんです。
美しい、面白い映像を作りたい。
志望者によってめざす編集マン像は様々だと思いますが、
テレビ局に入ればいろんなタイプのVTRを制作する機会があるので、
就職を目指してみてはいかがでしょうか。