テレビ局の営業部に就職して
CM広告の制作をやってみたいけど、
仕事内容が分からずどのくらい収入があるのかがわからない。
テレビ局で流れているCMが
どんな過程で作られていて
売上につながっているのか気になる。
企業としてCMを打ってみたいけど、
テレビ局は忙しい印象があって声が掛けづらいし、
どんな風に進めていったらいいか分からない。
知らない方もいるかもしれませんが、
テレビ局の収入源である「CM」は
実はテレビ局が作っているわけではありません。
広告枠の販売は広告代理店が中心となって行い、
スポンサーとの打ち合わせを経て、
基本的には「制作会社」というところが
企画・撮影・編集・納品までをやっています。
しかし、全くテレビ局員が関わらないわけではありません。
地方の場合はテレビ局の営業マンのアイデアが採用されて
それが放送されることもあるんです。
テレビ局に就職するなら、
営業収入もあげつつ、
映像制作に直接かかわる仕事がしたいですよね?
そこでテレビ局の元営業マンが
CMがどんな風に作られているのかについて
解説していきます。
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Contents
テレビ局の営業マンがCMができるまでにすること
営業部では、CM制作に取り掛かるまでも忙しいです。
まずはCMを放送したいというスポンサーを掘り起こすために
様々な企業に声掛けをする必要があるのです。
マーケティングの面では、担当者と直接会って打ち合わせするなど
従来からあまり変わらない手法で営業活動が行われています。
YouTubeを中心としたWeb広告の台頭で
テレビCMの売上が少なくなっているのではないかと
思われがちですが、
地方でもまだまだ例年通りの売上を達成し続けていて
ニーズは高いままです。
最近では新型コロナの影響があったくらいでしょうか。
広告代理店の協力も得ながら
新たにCMを作って放送したいという企業が見つかったら
いよいよCMをどんな内容にするかの
打ち合わせが始まります。
稀に企業側からテレビ局の営業部に直接電話があって
そこから打ち合わせに入るパターンもあります。
営業部は営業収入を上げることが仕事ですから、
忙しい中でもそのような話があれば
何より優先して動きます。
テレビ局営業部のCM制作までの作業
いよいよCM制作となれば、
まずはスポンサー企業と打ち合わせのアポイントを取ります。
東京や大阪などでは広告代理店が全てやってくれるのですが、
地方テレビ局の場合は
テレビ局の営業部員が直接やり取りする場合があります。
私のいたところもそうで、
実際に企業の担当者と打ち合わせに行ったこともあります。
スポンサー企業と打ち合わせ
大きな企業なら広報の方、
中小企業なら副代表が窓口になっていますので、
まずは企業に直接訪問して
社内の雰囲気をCM制作の参考に感じつつ、
「CM制作のご相談に伺いました」
「お忙しいところすみませんが、ご担当の方いらっしゃいますか?」と
担当の方に挨拶させてもらいましょう。
担当者とは
・どうして今回CM制作に踏み切ったのか
・どんな形で営業収入へアプローチしていきたいのか
・オフィスや工場で撮影可能な場所はどこか
などを聞きながらCMのイメージを固めていきます。
制作会社と打ち合わせ
CMの中身がある程度見えてきたら、
今度は制作会社の担当者に打ち合わせのアポイントを取ります。
企業担当者との打ち合わせをもとに
どんな映像を撮影してどんな雰囲気のCMを作ってほしいのかを伝えます。
ここから先は制作会社の仕事です。
CM放送料の中から一部が制作会社の収入になるわけなので。
撮影場所や構成、編集を全部やってくれるので、
素材が完成したら
連絡をもらうようにお願いしてその日は終了です。
プレビューと最終確認
CMが完成したら
営業部員がもう一度制作会社に行って
できあがったCM映像をプレビュー(確認)します。
紹介内容、テロップに間違いがなければ
素材をデータ化してもらって、
それを企業の担当者のところに持っていきます。
自分の時はDVDに焼いてもらって、
ポータブルDVDプレイヤーを持参して
企業とのプレビューに臨んでいましたね。
そして企業のOKが出れば完成!
あとは社内にデータを搬入し、
放送できる状態にしてもらいます。
事前に放送日時も打ち合わせしてあるので、
最初の放送予定日とおおよその時間を
企業の担当者にお伝えして
「ぜひ録画して観てくださいね」などと声を掛けます。
忙しい作業はだいたい1カ月で終了するので
それまでの辛抱。
放送が始まれば、本数と時間帯を先方担当者が確認し、
正式にテレビ局の収入となるんです。
テレビ局の営業マンは収入源のCM制作が命!
テレビ局の営業マンとCM制作との関わりについて
なんとなくイメージしてもらえたでしょうか?
映像に興味のある人であれば
営業収入の仕組みも理解しながら
映像制作に携わることもできて
とてもやりがいのある仕事だと思います。
テレビで実際にどんなCMが放送されているのかを見ながら
仕事をしている自分を想像してみてください。
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