テレビ番組は、どのくらいの収録時間がかかっているのか知りたい。
テレビ局の制作部では撮影の内容によって
どのように収録時間を決めているのか知りたい。
テレビ局の収録には
コロナ以前は女性を中心に
遊びに行ったことがあるという人も
多いかもしれません。
そのような方か、
実際に収録に参加した方でない限り
テレビ番組の収録時間がどのくらいなのか
分からないと思います。
今回は、スタジオでの収録や
VTRの収録時間について
どのくらいかかっているのかについて解説します。
テレビ番組をつくるスタッフの種類とは?収録の流れや役割を解説
テレビ番組の収録から放送まで!制作部ディレクターの仕事内容とは
Contents
放送尺別の収録時間
テレビ番組は
放送尺やロケ地によって
収録時間が大幅に違っています。
1時間番組のスタジオ収録
収録と言われてイメージしやすいのは
お客さんを入れてのスタジオ撮影でしょう。
芸能人が集結して
トークが繰り広げられる内容。
ただ、地方では残念ながら
スペシャル番組などでない限りそのような撮影はありません。
地方の有名タレントが数名集まって
VTRや生中継の様子を見るパターンが多いです。
生放送の場合は1時間~1時間半程度、
放送時間にリアルタイムで収録が行われるため、
編集が必要ありません。
あらかじめ収録して余分なところをカットする場合は
収録時間はざっと2時間といったところでしょう。
丁寧な局では
全体の流れを細かくリハーサルする時間もあるため、
半日以上は拘束されることもよくあります。
VTRはあらかじめ編集済みのものを用意する必要があり、
そのロケはそれまでに済ませておく必要があります。
30分番組
昼過ぎや深夜に放送されるような30分番組は
およそ1日かけて収録が行われています。
ロケの場合はロケバスの移動時間や
昼食の時間も加味されるため、
朝早く出発し夜に帰ってくることもよくあります。
出演者から収録後に予定があると言われた場合は
それまでに済ませる予定を組むか、
後日追加でロケを入れることで対処しています。
特集コーナーのVTR
生放送番組では特に、
毎週の放送でメインとなる特集コーナーの撮影があります。
1時間半の生放送番組であれば
20分前後のVTRになるように収録を進める必要があり、
こちらも30分番組同様、
収録時間は1日であることが多いです。
ただ、VTRの途中でスタジオに降りてトークなど、
VTRの総尺が10分未満の場合は
半日で終わる日もあります。
ミニコーナー・ミニ番組
5分~10分程度のミニコーナー・ミニ番組であれば
収録時間は半日未満であることがほとんどです。
あまり長く収録してもカットする部分が多くなり、
保険として長めに撮ったとしても半日以内には終わります。
移動距離がある場合は
収録よりも移動の方が時間がかかる場合もあります。
収録時間とギャラ
ギャラというのは「ギャランティー」の略で
出演者に支払う報酬のことです。
これは収録時間によって金額が決められています。
1日の場合は半日の2倍などと定められ、
泊まり込みになるとその日数で何倍にするかが
決められるという流れです。
チーフディレクターやプロデューサーが
ギャラの清算作業をしていて、
MCクラスだと1日で5~10万円程度、
その他のタレントさんは2~5万円が相場でした。
収録時間は長めに見積もって予定を立てる
なるべく予算を抑えるようにはしていますが、
収録時間については長めに見積もることが得策です。
巻く(収録時間が予定より短くなる)分にはOKですが、
押す(予定より長くなる)ことは避けたいものです。
制作部ではAD、またはディレクターでも
先輩の手伝いから始まることが多く、
アポ取りが主な仕事になってきます。
収録時間がどのくらいになりそうなのかは、
若手のうちに感覚を身につけておくと
余裕をもって撮影が進められて
スタッフからの信頼度も上がっていきます。