ニュース番組の放送前には
どんな業務があるのか知りたい。
番組のオンエア前に
記者やカメラマンがどんな打ち合わせをしているのか知りたい。
どの番組でも当たり前ですが、
特にニュース番組は放送内容に間違いがあると
信用を失いかねないシビアな仕事です。
ミスをなくすために
ニュース番組の放送前にどんな打ち合わせが行われているのかについて
解説します。
ニュース番組ができるまでの流れって？元記者が１日の動きを紹介
ニュース番組を作るときの工夫とは？視聴率を意識した構成を解説
ニュース番組の情報のまとめ方！テレビ局記者の取材や放送までの時間
テレビ局に就職し記者として取材へ！段取りの打ち合わせ方法とは
Contents
ニュース番組の打ち合わせ風景
ニュース番組の打ち合わせは
放送前日のニュース番組終わり、
放送日の昼、放送１５分前に行われることが多いです。
前日にはニュースの放送順や尺、
取材担当記者の確認をします。
当日は前日からの変更点や
実際の生放送での動きを最終チェックします。
報道部では放送直前の最終チェックの部分を
打ち合わせと呼んでいます。
ニュースの打ち合わせで確認すること
放送前の打ち合わせでは
主に生放送中の動きを確認するのですが、
具体的には以下のような内容です。
放送の流れ
改めて放送順などの流れを確認します。
毎日やっているとはいえ、
同じ社員が同じ役割を毎日担当するわけではなく、
スタッフの配置も組み合わせも毎日違うので
丁寧に確認する必要があります。
とはいえ、ニュースの内容までしっかり見るのではなく、
MCが立ってニュースを読むのか、
モニターに映像を映し出すのか、
映像を観ている様子が分かる「小窓」を画面上に入れるのかなどの
必要な作業を確認します。
予定からの変更点
毎日放送をしていると「いつも通り」という流れがあるのですが、
それと違ったイレギュラーな部分をしっかり確認し、
意識して放送に臨めるようにします。
生中継のコーナーがあるのか、
冒頭に速報が入る可能性があるのか、
放送中に編集しなければいけないような
リアルタイムで進行している取材があるのかなどを
あらかじめ把握しておきます。
カメラマンの動き
カメラマンは
スタジオのカメラかVTRの送出を担当するので、
MCの２ショットを撮るのか、
モニター込みで映すのか、
VTRはどのタイミングで入るのかなどを確認します。
画面上で分かるミスのなかでは
映像の流し間違いやカメラの向きなどが
テロップや原稿のミスに次いで間違いやすい部分のため、
毎日入念なチェックが行われているんです。
ミスを防ぐためにニュース番組の打ち合わせは念入りに
放送上のミスは「不体裁」と呼ばれ
番組内で訂正できなければ格好がつかないという風潮があります。
視聴者や取材先から放送中に指摘があるなどで
放送中にミスが見つかったら、
報道部は訂正を入れるタイミングをはかったり
訂正テロップ・原稿を作るためにてんやわんやになります。
間違えた当事者になると
非常事態とも言える雰囲気に
とても申し訳ない気持ちになります・・・。
あれは二度と経験したくないですね。
信頼を掴み視聴率を上げるため、
ミスを事前につぶすために
入念な打ち合わせが欠かせないんです。