テレビ局に就職したいけどそもそも募集をしていない。
テレビ局の採用試験を受けているが、
いつも書類選考や面接で落ちてしまう。
地元にテレビ局が数社あるが
新卒採用や中途採用で選ぶべきテレビ局の
基準や時期があるのか知りたい。
テレビ局も一般企業と同じように
社員の異動や退職、昇進などで
就職活動での採用人数や部署が
変わってきます。
テレビ局に就職したくても
時期を考えず
闇雲にいろいろなテレビ局に出向いたところで
ただ体力を消耗するだけです。
就職活動も時間をかけずに
なんなら一発で突破してしまいたいところですよね。
効率よくテレビ局の就職活動に臨みたい人に
元テレビ局員から人事面の動きについて教えます。
テレビ局に就職している人でなくても
動きを知る方法はあるので、
これを参考に就職活動の時期を
見極めてください。
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Contents
テレビ局総合職社員の就職時期
テレビ局では
大体の場合4月と10月に
人事異動が発生しやすいです。
いわゆる「春人事」「秋人事」
というやつですね。
秋人事の動きから
春人事(新人採用含む)が決まってきますが、
このほかにも人事の動き、
つまり採用のチャンスは
たくさんあるんです。
定年退職
営業、編成、報道、制作、技術など
様々な部署がある総合職では、
どんなに優良な環境で
社員の満足度が高かったとしても
必ずいつか訪れるのが「定年退職」です。
年齢の壁には逆らえず
60歳で退職となります。
ただ、ほとんどの人は
再雇用制度で65歳まで仕事を続けるため、
同じ部署にいる場合でも
退職と再就職が同時に起こります。
テレビ局では
社内には再雇用者専門の業務が用意されていて、
5年間はそこに従事するので
確実にどこかの部署で人員が1人減となります。
それでも仕事を回せる場合はいいのですが、
たいていの場合、
このタイミングで人事異動が発生します。
定年を迎えた社員がどの部署にいたかが
採用活動にかかわってきます。
他部署から人員補給をするのか、
はたまた新入社員を採用するのか。
営業や報道であれば
新人が入りやすい部署なので
営業や報道から人が減ったら
新人をとる確率が高いです。
他の部署で減った場合でも
結局営業や報道から補充して
その分新人の補強があります。
どのテレビ局でも
営業部や報道部の社員として
採用されやすいというのは
あるあるなのかもしれません。
辞職
転職などで会社を辞める人もいます。
私がいたころは
20代後半から30代後半くらいの社員が
よく辞めていた印象があります。
この場合は突然移動を告げられるパターンも
少なくありません。
とにかくすぐに人員を補給したいので
新人でもない限りは
足りなくなった部署に異動させられる可能性は
誰にでもあります。
誰かが会社を辞めたら
社内は辞めた原因と
誰が穴埋め要因になるのかについて
少しざわつきますね。
寿退社
いい異動パターンももちろんあります。
女性に特に多いのが寿退社です。
テレビ局の女性スタッフは
アナウンサーやカメラマンなど
社内恋愛もありつつ、
旦那さんの稼ぎに頼って主婦になる人も多いので、
退職するケースがあります。
半面、仕事にストイックな人も多いので、
辞めずに続ける人もいますけどね。
寿退社は急な辞職と違って
ある程度の期間は仕事を続け、
有給消化もしっかりあるので
人事の準備がしやすいです。
社員の結婚・寿退社の予定が分かったら、
有給消化の期間などに
他部署の人には上役から
話がいく仕組みになっています。
テレビ局アナウンサーの就職時期
テレビ局には当然
アナウンサーの採用もあります。
総合職とは別枠で
ただ新人の場合は
同じタイミングで採用活動が行われます。
アナウンサーはまた特殊な理由で
人事の動きがあります。
総合職と比べて経験のある人の
中途採用が多いので、
就職活動の時期はしっかり見極めるべきです。
番組MC総入れ替え
アナウンサーは総合職と同じように
報道部や制作部に配属になります。
報道はニュース番組、
制作は自社制作のバラエティ番組などに
出演することになります。
(部署をまたいだ起用もあります)
曜日MC、リポーターなど
様々な仕事がありますが、
視聴率や人気度によって
チェンジさせられる場合があります。
社内トレードならまだしも
誰かが他社に転職して
代わりに他の会社か新人を
招き入れなければいけないこともあります。
番組を見ていて
急に誰かを見なくなったら
それはアナウンサーとして
採用されるチャンスな時期です。
改変期
テレビ局に春・秋人事があるのは
「改変期」というものがあるからです。
東京のキー局を中心に
1週間の番組表がガラッと変わり、
地方テレビ局でも
4月と10月に番組内容を大きく変えることがあります。
このときにMCの配置換えや
新番組への起用などで
アナウンサーの異動が発生します。
逆に言えば
アナウンサーの採用募集が始まっていたら
そのテレビ局が
その先に何か新しいことを
始めようとしている暗示かもしれません。
テレビ局の動きを知る方法
見てきたように
様々なタイミングで異動や採用が
行われることが分かります。
社内にいたらもちろん
大きな動きの数カ月前から
話を聞けるのでわかりますが、
就職活動をしている大学生や
将来テレビ局員を目指している学生にも
このような動きを読む方法があります。
地元新聞への掲載
テレビ局の人事は
地方の新聞社にも情報がいき、
異動になった日付を解禁日として
名前と部署が掲載されます。
4月と10月は特に新聞をチェックするようにし、
テレビ局内で誰がどこに異動し
どの部署に人が足りていないのかを
なんとなくですが、把握することができます。
3年前くらいからチェックすることで
より鮮明にわかってくると思うので、
本気で情報収集したい人は
過去の新聞をとっておくのもありだと思います。
採用案内をチェック
テレビ局のホームページでは
採用案内の項目を開くと
「〇〇〇〇年〇〇月採用の
社員を募集しています」
というページが現れます。
採用をやっていない時期は
ページ自体がないこともありますが、
このページがある期間は応募することができます。
また、自らが広告媒体を持っているので、
CMを流して募集することもあります。
パソコンやテレビがあれば
チェックすることができるので
情報収集としては簡単な部類ですね。
意外とヒントが転がっている「テレビ局就職戦略」
情報社会の今、
まして情報発信を生業としているテレビ局の情報は
至るところに転がっています。
テレビはもちろん、
ネットや新聞などで情報を集め、
営業をやりたければ営業部、
記者をやりたければ報道部で
人が足りていないところを分析して
就職活動する場所や時期を見極め、
効率的に就活をしていきましょう。
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