テレビ局のディレクターに憧れているけど、
仕事が激務そうで心配。
テレビ局でディレクターとして働きたいけど
プライベートの時間がとれないのではないかと不安。
テレビ局のディレクターは自分がやりたいことを形にできそうだけど、
入社して想像と違ったらなかなか辞めづらそうなので
就活するか悩んでいる。
・・・というあなた!
私はディレクターを経験しましたが、
みなさんが思っているほど激務ではありません。
確かに、他の部署に比べたら
仕事量は多いです。
しかし、私も寝る間もないくらい忙しいと思っていましたが、
そんなことはありませんでした。
テレビ局のディレクターがどんな仕事なのか、
スケジュール感はどうなのかについて
地方局の場合ですが、解説します。
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Contents
テレビ局ディレクターの1カ月
テレビ番組を制作するメンバーには
・プロデューサー
・デスク
・ディレクター
と大きく3種類の役割が与えられています。
それぞれ様々な仕事がありますが
簡単にまとめると、
ディレクターたちが番組内コーナーの企画案を出し、
デスクがとりまとめて構成、
プロデューサーがGOサインを出します。
ディレクターは放送の前月に企画案を提出し、
それをもとに月に1回の企画会議が開かれます。
放送前週~OAまで2週間~
番組内容・担当ディレクターが決定すると、
ロケ地探し、担当者との打ち合わせを
放送前週から始めます。
あらかじめ電話で打ち合わせをし
実際にロケ地の下見を一緒にするため、
そのアポ取りをしておきます。
OA前週にロケ地の下見に行き、
現場を見ながら紹介できるもの、
キラリと光るテレビ映えするものを探し
頭の中でVTRの構成を考えます。
情報番組の場合は特に詳細に
紹介するものの価格や販売期間、場所を確認しメモします。
そしてその週のうちにロケを行うため、
そのアポ取り、準備物の確認をして帰ります。
会社に戻ったら
考えた構成をもとに台本を作成し、
その後ロケへ。
撮影中に起きたハプニングは
VTRの撮れ高的に必要になる場合と不要な場合があります。
現場でその都度判断しながら
台本通り進めるか、急遽アドリブで展開を変えるか決めます。
・・・とここまでが
すべてOA前週の作業なんです!
こうやってみると激務に感じるかもしれませんね。
ただ慣れてくると
作業を前倒しにしてできるようになるし
スピードも上がってくるので、
定時に帰ることもできるようになります。
ディレクターはVTRのクオリティがすべてなので、
そこさえクリアすれば
何時に帰っても文句を言われないんです。
実力社会という感じですね。
若手のうちはなかなかウケる構成の仕方が分からず
時間がかかってしまうので、
そこは辛抱が必要です。
当週~OAまで1週間~
OA週になると9割は編集の時間に割くことになります。
10数分のVTRでも2~3日は編集室に籠りっきりになります。
VTRができたら
生放送の場合は全体の進行台本の
自分のVTRの部分を作成します。
ロケ用の台本から引用して書けばいいので
編集ほど時間はかかりませんが、
MC、スタッフに分かりやすいように
書く必要があります。
そのほか、テレビ局のホームページに掲載するための
文章を作るなど、
特にOA2日前から前日にかけては
このような事務作業が立て込んできます。
こんな作業を続けながら
次の週のこと、来月のことを
同時に考えなければいけないので、
激務といわれれば激務なのかもしれませんね。
でも次第に慣れてきます。
テレビ局ディレクターの充実度
ディレクターの仕事内容を説明してきましたが、
慌ただしい毎日が続いて
やりがいを感じることはできるのか、
不安になっている人もいるでしょう。
私が仕事をして感じていたことを
まとめていきます。
やりたいことはできるか?
テレビ局のディレクターを目指してきた人が
やりたいこととして一番はやはり、
「自分のアイデアが番組に反映されること」だと思うんです。
これは、はっきり言ってできます。
だって企画はすべてディレクターが考えるので、
どれかから採用されるのは間違いないんです。
若いうちはそのまま採用されるのは難しいとしても
アイデアは買われて内容をマイナーチェンジして
やらせてもらえることも多いです。
あとは決められた内容の中で
いかに面白いVTRを作ることができるかに集中すれば、
いずれ実力が認められるようになり
企画の採用率も上がってきます。
またレベルが上がってくると
ロケ中に企画を発見して、
スピンオフとして立案することもできるようになります。
継続していれば
いかようにもできるので、
次第に楽しさが分かってくると思いますよ。
難しい作業はあるか?
専門的な作業として大きいのは
「編集」ですね。
プロ仕様の編集ソフトを使って
自分がロケに行ってきた撮影素材を
1つのVTRにまとめるのですが、
はじめはソフトのボタンの配置や
使い方を覚えるのに時間がかかります。
これもやはり慣れると分かってくるので、
最初は難しく感じますが、
どうしても覚えられないということはありません。
自分のセンスが通用するか?
お笑いバラエティが好きで
こんな番組を作ってみたいと思って
ディレクターを志した人は
実際に自分の笑いのセンスが
視聴者に通用するのか、
番組のテイストに合っているのかが
不安になることもあると思います。
ただ、そういう人は
いろんなお笑い番組を人一倍見ているので、
何が面白いかは他の人より分かっているはずです。
何か面白いアイデアを思いついたときに
それが「平和な笑い」なのか
「人を傷つける笑い」なのかを考えるとうまくいきます。
人を傷つける笑いは
よっぽどの関係性がないと成立しないので、
取材先の人をイジる場合などは
誰も傷つかないかを意識すると
誰が見ても面白い展開にすることができます。
どうしても誰かが傷つかなければいけない場合は
その対象を身内にするといいです。
局アナが取材先の人に負ける展開などは
局アナとの打ち合わせも必要ですがアリです。
テレビ局ディレクターは「激務」または「充実している」
テレビ局のディレクターをやってみて、
激務と感じるか、充実していると感じるかは
自分が「やりたくない仕事ではないかどうか」で変わってきます。
やりたいことを仕事にすることは難しいですが、
「別に嫌じゃない」と思うことができれば続けられます。
こんなにクリエイティブな仕事はないので、
ぜひ多くの人にやりがいを感じてもらいたいと思います。
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