テレビ局のディレクターとして就職したい。
全く違う業界で仕事をしているけど、
テレビ局に転職して番組制作ディレクターを経験してみたい。
テレビ局では自社で制作するテレビCMで
求人募集をしていますが、
未経験でもディレクターとして採用され
テレビ局で業務できるのか。
他の企業で営業や総務の担当者だった自分でも
放送に関わる技術的な仕事ができるのか。
元テレビ局ディレクターの私も、
新卒で就職してディレクターに異動し
一から映像制作を学びました。
未経験でもディレクターとして
番組に携わることができるので、
今回は私のディレクターとしての
新人時代の働き方について紹介していきます。
テレビ局ディレクターの仕事|ロケ前後でのタレントとの関わり方
Contents
新人ディレクターが未経験から初めにする仕事
テレビ局の新人ディレクターは、
まず台本作成からロケ、編集、OAまでの流れを
先輩ディレクターから教えてもらいます。
台本作成
地方テレビ局の場合、
情報番組の制作がメインの仕事になるわけですが、
まずは先輩が担当する1コーナーを研修で見学することになります。
コーナーの内容を聞き、
台本のテンプレート(だいたいワードで作成します)をもらったら
練習で台本を書いてみます。
その後、先輩の台本をもらい、
それを見つつ実際にロケについていき
撮影の流れを覚えます。
ロケ
事前にカメラマンや音声、出演者と
ロケの日程調整をして、
スケジュール表も作成し、みんなに渡します。
ロケ現場では、
撮影の流れを逐一確認しながら、
「今から〇〇の部分を撮影していきます」という風に
仕切っていきます。
私が初めてこの仕切りをやってみたときに
先輩から教えてもらったのは、
「撮影に参加する人は
自分以外、文面上の構成しか見えていない。
だから、次何をするのか、
今は何の待ち時間なのかを
くどいくらい丁寧に伝えてあげるのが大切」
ということでした。
自分でも今何をする時間なのかを聞かされていないと
確かに不安になるし、
そんなことに気をとられてしまうと
やるべきことに最大のパフォーマンスを注げないと思ったので、
その言葉はかなり印象に残りました。
編集
編集は、機械が苦手な人は一番苦労するかもしれません。
メディア関係の企業が使う本格的な編集ソフトを使うので、
キーボードの配置など、
使い慣れないパソコンの機能を覚えることになるので
使いこなせるまでは結構時間がかかります。
幸い、私の場合は
プライベートで動画編集をした経験があったので
2か月後には1人で編集を任されるようになりました。
女性ディレクターもいたのですが、
かなり覚えるまでに時間がかかったし、
未だに先輩や後輩に聞くこともあると言っていました。
さらに、ただ映像をつなぐだけでなく、
広告が挟まる部分を空けておかないといけない、
効果的なエフェクトをかけて面白くするなど
いろいろな技術を必要としてとても複雑です。
今はyoutubeの動画編集者の求人募集があるなど、
仕事として認知されてきていますが、
好き嫌いがはっきりしやすいのが
この編集という作業です。
OA
最後、問題なく放送されるまでが
ディレクターの業務です。
映像をつなぎ、テロップを貼り付けたら
OAできるように専用のソフトに送出します。
生放送の場合、スタジオで
そのVTRを見る前後のやりとりがあれば、
そこも台本に書いて
本番当日までにプレゼンターと打ち合わせを済ませておきます。
ほとんどの先輩が言っていましたが、
VTRを作ってしまえば、9割できたも同然なので
あとは楽に進めることができます。
実際、私もやってみてそう思いました。
テレビ局のディレクター求人事情
地方テレビ局では
ディレクターはだいたい少数精鋭で
活動しています。
数年に一度、スタッフの入れ替えをして
新しい風を吹かせる傾向にあるので、
新卒や中途採用でのディレクター募集も
定期的にやっています。
新卒社員はもちろん未経験ですし、
中途採用でももともと技術職や営業など
全く違う職種の経験者が
採用されることもあるので、
未経験からでも十分ディレクターになるチャンスがあります。
未経験からディレクターを目指そう!
テレビが好きな人なら
きっといい番組、コーナーが作れるはずです。
基本を覚えてしまえば
想像以上に自分がやりたいことを番組に反映させることができるので、
入社を検討してみてください。
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