テレビ局のアナウンサーは部署異動が多い?
ニュースやバラエティ番組の放送視聴の際に、
出演するアナウンサーが変わっているというのを
目にする機会は多いと思います。
もちろん、アナウンサーの交代は
テレビ局の報道部や制作部の異動によるものがほとんどで、
その判断は総合職と同じように
社長や取締役などの役員に委ねられています。
どのような異動理由があるのか、
異動理由によってどのような交代があるのかについて
よくある例をもとに解説していきます。
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Contents
アナウンサーの主な異動理由
テレビ局の社員であるアナウンサーは
以下のような異動理由で番組を降板したり
新番組に起用されたりします。
メンバーチェンジによる「空気の入れ換え」
ニュース番組によくあるのが、
メインMCのメンバーチェンジです。
2~3年をめどに男女1人ずつのMCが
新しいアナウンサーに変わります。
個人的な理由もありますが、
だいたいは視聴率の低迷や実力をつけた若手アナウンサーの起用など
テレビ局の「人事」や「営業」面でのブラッシュアップです。
新しいことをすると短期的に視聴率は上がるので、
その勢いで番組をより多くの人に認知してもらおうという狙いがあります。
アナウンサー本人による異動願の提出
アナウンサーの方から異動を申し出る場合もあります。
何年も同じコーナーを担当していて
キャリアアップが見込めない場合や
ニュースよりもバラエティ番組の方が
自分の良さが出るのではないかと考えたときに
半年に1回程度ある希望調査で
部署異動や担当コーナーの配置換えを希望する人もいます。
若手のうちは経験を積むために
いろいろなことを任せてもらえますが、
ある程度中堅になってくるとイメージが定着し、
同じような仕事が増えてくるため
私がいたテレビ局では
30代前後のアナウンサーが希望を出すことが多かったです。
結婚・出産などに伴う長期休暇の申請
シフト繰りの面でも異動は発生します。
よく放送の中で「○○アナウンサーは夏休みのため、この2人でお伝えします」などと
冒頭に話しているのを見かけると思います。
ただ、9月に入ってから「夏休み」という単語を聞くこともあるでしょう。
言葉としては長期休暇のことは夏休みと表現していますが、
具体的には有給休暇の消化や休日出勤の振替に充てているんです。
産休、育休の場合は別の表現になるか、
直接「育児休暇のため」と伝えることもあります。
キー局の場合はアナウンサーの結婚・出産は
ニュースに取り上げられやすいため、
報道からある程度予測することができますが、
地方の場合は外からは分からないことも多いです。
アナウンサーの異動に伴う番組の変化
異動があると、番組全体の変化もあります。
アナウンサーの“ほぼ”総入れ替え
1人の異動があるとそれぞれの担当番組やコーナーが
大きく変わります。
空いた穴を誰かが埋めて
さらに空いたところを誰かが後任、または兼任することになります。
1人減ってもすぐに1人が採用されるわけではないので、
人事担当者は
新人アナウンサーをレギュラー番組に飛び級採用するか、
採用を待って1人1人の担務を増やすかという選択を迫られます。
放送曜日・タイトルの変更
アナウンサーの変更に伴って
番組の内容がガラッと変わることもあります。
出演者が変わることをきっかけに
視聴率の低迷を一緒に解決してしまおうと
新しい取り組みに踏み出すのもよくある話です。
また、番組は変わらなくても
月~金曜の帯番組であれば
アナウンサーの担当曜日が変わることもあります。
番組の放送終了
番組自体が無くなってしまうこともあります。
長寿番組で長い間同じアナウンサーが担当していたり、
アナウンサーの名前が入った冠番組を放送していたりする場合は
出演が無くなると番組を終了させるのが通例となっています。
仮に番組が残って後任のアナウンサーが決まった場合は
番組名はもちろん、内容も変わることがほとんどです。
アナウンサーにも総合職と同じような異動理由が
アナウンサーは公共の電波で顔を出して物事を伝えるため
特殊な仕事ではありますが、
勤務形態は通常のサラリーマンと同じく、
テレビ局でいえば総合職と同じく
部署異動や昇給、役職の変更があります。
ただ、営業部や編成部への異動は
アナウンサーとして顔出しするのを引退するなど
よっぽどの異動理由がない限りありません。
アナウンサーの仕事内容については
他の記事にもまとめています。