テレビ局に入りたいけど忙しいかどうかが不安…
テレビ局で記者をやりたいけど、休みがとれないのはきつい…
テレビ局は完全週休二日制といっても、
休みたいときに休めないと意味がない…
報道記者を目指して
就職活動を進めるなかで
このような不安がかさんでくる気持ちは分かります。
夢を実現させつつ
私生活も充実させたいという方、
テレビ局は想像以上にホワイト企業で
しっかり休みがとれるということを伝えておきます。
1年のなかで訪れる
世の中の休み期間に
テレビ局記者の出勤体制はどうなっているのか
解説していきます。
テレビ局の営業は忙しい?飲み会や接待は?元テレビ局員が仕事紹介
テレビ局の記者は社内にいても忙しい?経験者がデスクワークを教えます
テレビ局の営業は契約成立後も忙しい?意外と大変な社内作業の内容
Contents
年末年始の休みの状況
報道の場合、
年末には1年を締めくくる特別番組が放送されます。
報道は普段放送しているニュース番組の拡大版で、
午後3時くらいから夕方までの生放送になり、
中継や長尺の特集がいくつか入ったあと、
最後には5分程度、1年間にあったニュースが
総まとめになったVTRが流れ、1年を締めくくります。
翌日の土曜日から3が日までは
土日と同じ体制での出勤になりますが、
ここでは実家に帰らない
県外出身の人が出勤する傾向があります。
テレビ局のシフトの組み方
私がいた地方テレビ局の場合、
報道では平日と土日、祭日で
出勤体制が違いました。
平日
平日は月曜日から金曜日までの
帯番組(ニュースショー)があったため、
3、4人を除いて原則出勤となっていました。
1時間のニュース番組を作り上げるには
多くの人数で多くの作業をこなさなければいけないからです。
後述する土日や祭日での出勤があったメンバーが
かわりの休みを入れ、
出勤するメンバーで当日や翌日以降のニュース取材、
原稿の構成作業、編集を行います。
土日
土日はニュース番組が休みで、
そのかわりに全国ニュースの後半に
「ローカル枠」として3分程度設けられています。
1分のニュースを3本という形か、
もしくは天気予報も組み込んで放送することになるため、
ニュースデスクと記者、アナウンサーの3人が出勤します。
ニュースデスクは原稿の添削、
記者とアナウンサーは取材に出かけて
ローカル枠のニュースを
アナウンサーが読み上げるという体制です。
長くても2分くらいまでの
原稿を夕方までに仕上げればいいので、
平日より楽に感じました。
フロアに人がいないので気が楽というところもありましたね。
何より、代休が平日にとれることで、
平日の5連勤を免れやすいという利点が大きいです。
私は土日出勤のこれが一番うれしかったですね。
祭日
祭日は土日に重なる場合は土日と同じ体制ですが、
平日に重なった場合は少し特殊な形になります。
通常のメンバーの半数程度が仕事をし、
そのほかはカレンダー通りの休みとなります。
これは、ニュース番組の内容が影響しています。
短縮放送となるため、
20分くらいは全国ニュースが流れることになるんです。
その分必要な取材が減り、
原稿の尺もそれぞれ短くなります。
感覚的には平日と土日の中間くらいで
出勤となれば少し嫌だなと感じましたね。
世の中は休みなわけですから。
ただ完全週休二日制のため、
平日休みが1日増えるので
その点でモチベーションは保たれていました。
テレビ局の帰省する社員への休みの配慮
確固たる取り決めがあるわけではないですが、
シフトを決める人が記者やアナウンサーの境遇によって
配慮することはよくあります。
例えば多いのが、
連休に出勤する人について、
県外出身者を優先するという傾向です。
これは、地元に住む人が
家族とのイベントに参加しやすいように
という意味なのでしょう。
その代わりに会社に出るのが
地元に戻る予定がない人たちです。
希望休が認められる割合
不公平なのではないかと思われがちですが、
県外出身者でも希望を出せばちゃんと休めます。
カレンダー上の休みの日数を
休むことができるうえに、
希望休の日数がそれを超えても
有給消化で対応してもらえます。
年間の取得可能日数と相談して
どうしても休みたいときには
シフトの調整をお願いしましょう。
※テレビ局の「夏休み」とは
よくアナウンサーが
〇〇さんは夏休みのため代わりがお伝えします」
と言っているのを耳にしたことがあると思います。
これも有給消化のパターンです。
土曜日から次の週の日曜日まで
最大で9連休をつくることが可能です。
もちろんキャリアに関係なく
主張することができるので、
よっぽど社内で大きな行事がない限り、
自分の都合を優先していいんです。
テレビ局報道の年末年始の休日出勤の可能性は…
ここまで配慮してくれているのはいいけど、
本当にしっかり休みをもらえるの?と
思う人もいると思います。
正直に言うと、
「“基本的には”大丈夫」という言い方が
合っているでしょう。
もしも、年末年始に
全国に衝撃を与えるような事件が
自分たちの都道府県で起きた場合、
緊急招集される場合があります。
大災害であれば、
被害があった各地区に
記者とカメラマン2人が派遣され、
本社には原稿を書く要員も
複数人用意されます。
全国ニュースになる場合には
キー局とも連携をはからなければいけないので、
相応の人員が必要となります。
年末年始は基本3人体制なので、
休みの予定だった社員ほとんどが
召集される可能性もあるんです。
ただ、
地元に帰っている県外出身者については
「すぐに来い」といっても厳しいところもあるので
このタイミングでは免除となります。
しかし、他の人がこの日出勤した分、
どこかで振替休日をとることになるので、
その日の穴埋め要員になる可能性が高いです。
緊急事態が起きたら、
シフトを管理している人が
決まっていた出勤日を変更し、
改訂版の勤務表を作成することになります。
自分の出勤簿に出勤日が書いておけば、
それを見て決めるので
休みそびれることはありません。
1年を通して感じること
やはり、世間の目に触れやすい企業なだけあって、
しっかりとホワイト企業なんだと感じましたね。
出勤した日数は休むことができるし、
家族のことにもしっかり気を配ってくれます。
部署の中にいて感じた意欲の高さは
細かい気配りから生まれているんだと思いました。
テレビ局への就職を考えている人は
安心して就活して大丈夫です!
コメント