ニュース番組制作で気を付けていることとは？テレビ局記者のネタ探し方法

テレビ局の記者は取材をして原稿を書くのが

仕事というイメージがあるけど、

取材先やネタはどうやって決めているのか気になる。

ニュースになるのはどんなことなのか、

テレビ局はそれをどうやって決めているのか

気を付けていることを知りたい。

特に地方テレビ局では

自分たちの住む地域のニュースを

夕方の１時間のなかで並べていかなければいけません。

時間に制限がある中で

どんな事柄が優先的に紹介されているのか、

何が「ニュース」なのかについて、

元記者の私が見てきた報道の常識、仕事について、

ニュース番組を制作する上で気を付けていることは何なのかについて

紹介していきます。

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テレビ局記者が気を付けていること「ニュース性」

テレビ局ではどんなことを重視して取材に行き、

ニュース番組で放送する仕事をしているのでしょうか。

都道府県民に影響があるか

まず一番気を付けていることは

その地域の視聴者に影響があるかどうかです。

例えば市長選や町長選などは

地域が限定されますが

その中に確かに視聴者が存在しているので、

小さな村の話題であっても立派なニュースになります。

特に政治や生活面の話題は

夕方の視聴者層の多くを占めている主婦や

仕事帰りの有権者が関心を示す話題のため、

取り上げるかどうか気を付けていることで

ニュース番組の視聴率に大きく関わってきます。

視聴者が困っていることの解決につながるか

自治体の対応の遅さなどから

地域で長く言われ続けている困りごとが

なかなか解決されずにいる場合があります。

例えば大雨が降った場合に、

必ずと言っていいほど浸水被害にあう地域があったとします。

そこはもともと土地が低く、

下水道の構造上どうしてもその地域に

水が溜まりやすいなどの原因があっても

その声が自治体に届いていなかったり、

被害額の小ささから事の重大さに気づいていなかったりする場合があります。

そんな時、

ニュース番組で被害地域を取材して、

インタビューで「この地域はよく浸水する」

「年に数回大雨で被害があるが、状況は変わらない」

というコメントをもらってそれを放送すれば、

それが自治体の目にも届き、

その問題に気を付けていることで

対応が早まることがあるんです。

実際に報道が自治体を動かした例もあり、

その影響力はあなどれないんです。

多くに人が気になっているか

ただニュース番組を放送するだけでなく、

視聴率をとるためには

番組としての面白さも必要になってきます。

そんなときにテレビ局の記者が気を付けていることは

関心の高い話題かどうかです。

その地域で頑張っている若者の話題や、

新しいスポットの話題は

多くの人の関心を引くことができるので、

ニュース番組の記者は情報誌や新聞などで

常に最新情報を探し集めているんです。

ニュース番組記者が落としがちなニュースとは

放送すべきニュースがある程度固まってくると、

ニュース番組の時間内に放送できずに

こぼれてくるネタもあります。

「やわネタ」

緊急性の低い、いわゆる「やわネタ」は

優先的に翌日以降のニュース番組に回されやすいです。

どうしてもその日に伝えなければいけないものでなければ、

ネタに困る日もあるので、

そこに回すなどしてバランスをとっています。

被害が比較的小さい事件事故

事件事故は大きいものは各社が報じますが、

それほど被害が大きくなければ

取材をして原稿を書いたものであっても

ニュース番組としてはボツになることがあります。

けが人がいない、あるいは軽傷のみの事故、

被害額の少ない詐欺被害事件などがこれに当てはまります。

しかし、

別の取材中にたまたま撮影できた

スクープ映像がある場合などは

例外的に採用する場合もあります。

他社にない独自性があり、

スクープ映像があると視聴者の関心も集められるからです。

ニュース番組は時間制限の中で情報を伝えるのが使命

ニュース番組は

ネット記事などと違って

放送時間という制限があるので、

その日に起こったことの中から吟味して

ニュースを選んでいるんです。

そんな中で自分が拾ってきたネタが

ニュース番組に採用されようものなら

かなりやりがいを感じます。

テレビ局の記者になれば

そのあたりの吟味力を磨くことができるのでおすすめですよ！