地方テレビ局のCM料金の設定方法は?元営業部員が紹介します

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CM 料金 地方テレビ局 放送 番組 タイム スポット 提供地方テレビ局でCM営業がしたい。

地方テレビ局のCM料金はどのような相場になっているのか知りたい。

 

テレビ番組を観ると

必ずと言っていいほど「提供」スポンサーを

紹介する部分があって、

番組の前後や途中にその会社のCMが放送されています。

 

テレビCMは営業部が企業に直接訪問するか

広告代理店の営業マンと相談して

CM枠の提案をするかしているのですが、

CMにはどんな種類があって

どのような放送の仕方があるのか

テレビ局の営業マンを目指している人、

配属された人、そして

スポンサーの広報担当の人は

気になるところだと思います。

そこで今回は、

CMの種類と初めてCM放送をする企業に

おすすめのプランを紹介します。

 

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Contents

地方テレビ局で放送されるCMの種類

キー局も地方局も放送できるCMの種類は決まっていて

ルールは一緒なのですが、

企業の広告予算の関係で

地方ではCM放送の仕方が少し変わっています。

 

秒数

CM 料金 地方テレビ局 放送 番組 タイム スポット 提供YouTubeで放送されるCMを見ていると

短いものでは6秒、長くて2時間以上などと

放送時間に幅がありますが、

テレビCMの場合は決まった型があるんです。

 

テレビCMというのは、

基本的には15秒か30秒で制作されます。

まれに60秒CMなど長いものもあります。

 

30秒CMはこのあと出てくるタイムCMの放送のために

主に制作されるもので、

15秒CMはスポットCMとしての放送を主な目的として

制作されることが多いです。

 

タイムCM

「番組提供」=タイムCMを流す

ということです。

 

1つの番組の合間にあるCM枠にお金を払って

番組中に決まった回数、そして秒数の

CMが放送されます。

 

地方局の場合、

「30秒提供」と「60秒提供」が主流で

まれに「15秒提供」や「120秒提供」という枠の押さえ方になる

スポンサーも現れます。

 

これはCM1本の長さではなく、

120秒提供であれば、

企業のCMを120秒分流すことができる枠ですよ、

という意味なので、

ある企業が30秒CMを1種類制作したとして

120秒の枠を獲得した場合、

番組中にCMを4回流すことができるというのが

番組提供=「タイムCM」の特徴です。

 

毎週その番組を観る人の目に留まりやすいため、

一定の視聴者層の視聴習慣に合わせて

CMを当てることができます。

 

例えば家族向けのCMであれば「サザエさん」、

ビジネスマン向けであれば「情熱大陸」のような感じですね。

 

スポットCM

タイムCMと大きく違うのは、

テレビ画面で企業名が紹介されないことです。

 

なぜなら、番組内の放送枠を買うわけではないからです。

 

スポットCMというのは

番組の放送時間以外の部分や

タイムCMの枠のうち余った部分で流すCMのことです。

 

タイムCMよりも料金が安いうえに

幅広い視聴者層に見てもらうことができるのが特徴です。

 

枠を買う場合は

番組を指定するのではなく、

放送したい時間帯を指定することになります。

 

例えば、ビジネスマンや学生向けのCMを流す場合は

出社前の午前6時~8時や

帰宅後から就寝までの午後8時~午後0時、

主婦層向けの場合は日中、家事が一段落して余裕がある

午前10時~午後4時などといった具合です。

 

CMの放送時間帯と料金の関係

CM 料金 地方テレビ局 放送 番組 タイム スポット 提供タイムCMで選ぶ番組や

スポットCMの放送時間帯は

自由に選ぶことができますが、

視聴率は時間ごとに波があるため

選ぶ時間帯によって料金が変わってきます。

 

午後7時~午後10時の「ゴールデンタイム」や

午後7時~午後11時の「プライムタイム」など

視聴率が上がりやすい時間帯に指定する場合は

金額も上がります。

 

土日は世間的に休日で

家にいる時間が長い傾向があるため、

ゴールデンタイムの時間も

午後6時~と長めになっていますし、

(※テレビ局の定義によります)

「平日に放送してもいいよ」という場合よりも

「土日に集中的に」と指定する方が

お高くついてしまうんです。

 

初めてCMを放送する企業へのおすすめ料金プラン

CM 料金 地方テレビ局 放送 番組 タイム スポット 提供地方ではCMを流したことがないけど

企業名の認知や販促のために放送してみたいという

会社が多いかもしれません。

 

初めてCM放送をする場合には

広告代理店やテレビ局の営業マンに問い合わせれば

説明があるとは思いますが、

私が営業マン時代におすすめしていた料金プランがあるので、

少し紹介します。

 

まずは月額10万円から

CM 料金 地方テレビ局 放送 番組 タイム スポット 提供予算の面ですが、

初めてであれば月額10万円以上のプランをおすすめします。

 

一番の理由は、

選択肢がそこそこあるし高すぎない

というところです。

 

多くのテレビ局では

契約料金に応じて付帯サービスをを設けていて、

月額10万円の契約ならCM1本を

ゴールデンタイムで放送できるといったものがあります。

 

これは何万円以上という基準は違えど、

どこのテレビ局でもやっているサービスだと思います。

 

月額5万円では月に6本程度しか放送できず、

しかも視聴率が低い時間帯に割り振られてしまうことになりがちですが、

10万円であれば確実に1本はゴールデンタイムなので

認知度の上がり方が変わってきます。

 

時間指定しない

CM 料金 地方テレビ局 放送 番組 タイム スポット 提供スポットCMの契約の際に

放送時間の指定ができるといいましたが、

「指定しない」という選択肢もあります。

 

それが、「全日」という指定方法です。

全日とは午前6時~午後0時を指し、

テレビ放送が行われているすべての時間帯という意味なので

どの部分で放送してもいいですよ、という契約になります。

 

これはスポットCMの中で

最も料金が安くなる選び方で、

同じ料金で時間指定した場合に比べて

CMの放送本数を多くすることができます。

 

料金が安くなるというメリットももちろん大きいですが、

試しに放送してみて

どの時間に効果が出たかを検証するといった活用法もあります。

 

会社のイベントのアンケートや

新卒社員に直接聞くなどの方法で

「何で自社・商品を知ったのか」の回答を集め、

何時に放送していたCMで知ったのか統計をとることで

放送時間帯の変更をして効率的に訴求することが

期待できるからです。

 

半年ほど続けてみる

CM 料金 地方テレビ局 放送 番組 タイム スポット 提供そして期間の面ですが、

短くても半年間契約を続けるのが効果的です。

 

先ほどお話ししたように統計をとる際に

より視聴者の傾向がみえやすいですし

半年の契約、1年間の契約となると

先の契約を担保することを条件に、

さらに少し値下げできることもあるからです。

 

単月の契約料金を100とすると、

半年間で90、1年間で80といった具合に

数十%の割引をすることができる可能性があります。

 

テレビ局側としても

自社の影響力を信頼してもらって

半年間もCMを継続してもらえるわけなので

何らかの形で感謝の気持ちを示したいという

人情が働くこともあるんです。

(業務部の社員の計らいであることが多いです)

 

単月契約で

本当にCMの効果があったのか曖昧なまま

「何か微妙だったな・・・」と契約を辞めてしまうよりも

ある程度継続した方が

効果が上がる確率も高まりますし

分析も十分できるデータが揃うと思います。

 

想像より安い料金で始められるCM放送

テレビCMの営業をしていた頃は

企業の担当者からよく

「CM放送って何百万ってかかるんでしょ?」などと

言われたものでした。

 

キー局で全国向けに放送したいとなると

そのくらいかかるかもしれませんが、

1都道府県の中で流れるくらいであれば

高くても50万円でたっぷり放送できます。

 

CM放送で知名度が一気に上がったという

喜びの声をいくつものスポンサーから

聞いていたので、

ぜひ試してみてほしいと思います。

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