テレビ局で番組制作をしてみたい。
テレビ局の番組の中でも
バラエティなどは番組制作会社も
関係しているという話を聞いたことがあるけど、
テレビ局のディレクターと
番組制作会社の仕事は何が違うのかが分からない。
地方テレビ局の場合、
番組制作会社がどのくらいの割合で
テレビ局の仕事を担当しているのか、
両社の関係性を知りたい。
キー局の番組の多くは
テレビ局の外部にある番組制作会社が
委託を受けて制作していますが、
地方の場合、逆にほとんどの番組を
テレビ局内の制作部ディレクターがつくっています。
それぞれの仕事の違いは何なのか、
どのような関係性で番組が成り立っているのかについて
紹介していきます。
メディア関係の仕事はたくさん!テレビとyoutubeの違いとは
CM制作の予算はどのくらいかかる?元地方テレビ局員が節約術を公開
Contents
地方テレビ局自身の番組制作
地方の場合、
ほとんどの番組制作は
局員であるディレクターによって
作られています。
ニュース・情報番組
最も多くのスタッフが関係しているのが
毎日放送されるニュース番組です。
記者・アナウンサーあわせて10人以上が取材をし、
ニュースデスク3~4人が番組を構成しています。
カメラマンは局内で採用する場合もありますが
番組制作会社に業務委託をしていることもあり、
その際に外注費を払って社員以外のスタッフが
撮影や編集を担当することになります。
制作部が担当する週1回ないし月1回の情報番組は
局内のディレクターが企画から台本作成、編集までを
行う場合が多いです。
特別番組
自社制作番組のなかでも
その年の代表番組のひとつで
この出来が年間の売り上げを左右するといっても過言ではないのが
年3~4回放送される特別番組です。
これは報道、制作のどちらからも
ディレクターとして1人が選ばれ、
半年以上かけて番組制作に臨みます。
キー局からも評価を受けることになり
重圧は大きいかもしれませんが、
有名な俳優や声優をナレーションに起用できるなど
ディレクターの自己満足にもつながるため
やりがいの多い仕事です。
こちらも基本的には局員が取り仕切りますが、
カメラマンや音声スタッフは
番組制作会社に委託することもあります。
テレビ局から番組制作会社に委託する場合
スタッフの一員として
番組制作会社にカメラマンや音声さんを
外注することもありますが、
ロケや編集を丸々お願いする場合もあります。
番組の1コーナー
地方テレビ局のディレクターは
少人数でまわしている場合がほとんどで、
休みの消化などで人員が足りなくなった場合には
番組の1コーナーの撮影をお願いしています。
台本は社員が書いて
それをもとにタレントと
番組制作会社のスタッフがロケをするという流れが基本です。
撮影が終わったら番組制作会社に
素材の入ったディスクを取りに行くか
郵送してもらい、
台本を書いた社員が編集し、放送されています。
5分番組
番組を丸ごと預ける場合もあります。
深夜によくやっている5分程度の番組などは
番組制作会社が企画から編集までを
請け負っている場合がほとんどです。
社員は内容をプレビューして
間違いがないかをチェックした後に
搬入し放送されるという流れです。
CM
番組ではないですが、
テレビ局主催のイベントPRや
他のテレビ局では放送しない独占放送のCMの制作は
番組制作会社にお願いしています。
営業部や事業部が
イベントの関係者やスポンサーと相談しながら
CMの構成を考え、
それを形にしてもらいます。
こちらは営業収入に直接的にからんだ仕事といえます。
地方テレビ局の番組は社員のディレクターが中心
様々な仕事を番組制作会社にお願いしていますが、
大部分は社員のディレクターが務めています。
自分がやりたいことを形にできるという意味では、
テレビ局にディレクターとして就職する方が
やりがいを感じられるのではないでしょうか。