年収が高く、地方ではトップクラスの人気を誇るテレビ業界の仕事。
スタッフたちの給料や税金面をサポートするのが経理の役割です。
毎週のようにCM契約が決まると
各スポンサーからの売り上げの管理を行い、
報道記者の取材や制作部ディレクターのロケなどに使われる諸費用の
仮払い申請などの精算作業に追われる毎日。
一度の売り上げ金額が大きい分、
他の会社に比べて激務そうなイメージのある
テレビ局の経理部。
実際にどんな社員が業務を行っていて、
激務なのかどうか、というのは
テレビ局への就職希望者にとっては
気になるところですよね?
ということで、今回は
テレビ局の経理の仕事内容や、
他部署から見て激務に見える面とその実態について
経験をもとに解説します。
地方テレビ局の営業はきつい?実際に働いた元スタッフがリアルな職場環境を暴露
テレビ局の営業は忙しい?飲み会や接待は?元テレビ局員が仕事紹介
テレビ局ディレクターは休み取れる?仕事のリズムを年齢別に紹介
Contents
テレビ局経理部スタッフの経歴
テレビ局は総合職の採用で、
営業部から報道部、技術部までを
一括りとして求人募集を出しています。
経理部のある総務の仕事も
ここに含まれます。
ただ、私がいた地方テレビ局の場合は、
若手からベテランまで様々なスタッフが
経理部に配属されていましたが
全員が総務から異動経験がない人でした。
新卒で経理部に採用されてから
何年も同じ場所で仕事を続けていたり、
他の会社で経理を担当していた人が
テレビ局に転職してもそのまま経理の仕事を
続けていたりというパターンです。
ある程度専門的な作業が多く、
仕事をしながら簿記の資格を取得する人もいるなど
特殊な業態なのが特徴です。
経理部が激務に見える理由
私は経理部の経験はありませんでしたが、
経理部員はどの社員とも同じくらいの頻度で
関わることになるので、
仕事ぶりをそばで見る機会は多かったです。
そんな中で感じたのは、
やはり「激務」「大変そう」というイメージ。
自分の作業ももちろん大変でしたが、
人一倍激務に見えていたんです。
何がそう思わせていたんでしょうか。
分析してみました。
出勤時間
社員一斉メールが送られてくる時間帯から考えて、
経理部の社員は
定時に従って出勤していたと思われます。
しいて言えば、
少し朝早くから出勤してきているイメージがあったので
平均すると午前8時半~午後6時くらいの勤務時間で、
毎日少しだけ残業しているようなイメージです。
取材やロケなど日によって出勤時間が変わる
報道や制作の仕事からすれば、
決まった時間内で仕事をしている経理部は
忙しいイメージはつかないはず。
出勤時間の問題ではないようです。
休みや休日出勤
基本的には土日休みで、
休日出勤もほとんどありません。
たまに雪が積もった時には
土日に出て雪かきをするのを見たことがありましたが、
年に1回あるかないかのレベルであって、
ほぼ公務員と変わらないような生活スタイルです。
休みが決まっていて、
しかも土日休みとなれば
家族サービスの時間もとれるし、
友達と遊ぶ時間もしっかりとれるので、
休みの面では激務には見えませんでした。
業務内容
経理部の仕事は主に、
・伝票の整理
・社員の税金関係の書類作成
・会社の株の管理
などです。
月初や月末に作業が多くなり、
残業している様子はよく見られました。
社員全員の提出書類を確認し、
間違いや疑問点があれば
直接席に来て聞きに来たりもしていました。
記者やディレクターも
特殊な仕事ですが、
経理も経理で他の社員ができないような
専門的な知識が必要になってきます。
テレビ局で仕事をしたことがない人が
テレビ局全体を激務だと感じるのと同じように、
経理の仕事内容が分からず
大変そうに見えていたのかもしれません。
経理の仕事は結局激務なのか
・決まった時間に仕事をして、決まった時間に帰ることができる
・カレンダー通りの土日休み
・ほぼ異動がなく、専門的なスキルを磨き続けられる
などなど、総合して考えると、
実際は激務どころかやりがい満載の仕事なんだと感じました。
しかも、他の会社でも経理部は必ず存在するので、
憧れのテレビ業界で
自分のスキルを生かして働きたい人にとっては、
転職の道も考えられるというのが魅力の一つ。
もちろん、未経験からでも応募できるので、
経理の仕事をきっかけに
好きなテレビの裏側を間近で見られるチャンスを掴んでみませんか?
自分で台本や原稿を書くわけではないので、
プレッシャーも感じず、一番楽な視点で仕事を知れる、
最高のポジションかもしれません!笑