学生時代、
文章を書く機会は
何度もあったと思います。
そのなかでも
「秒数」を意識して
書いたことはあるでしょうか。
おそらく、
ないと思います。
「文字数」であれば
かなり考えたことがあると思います。
国語の問題や読書感想文などなど。
思い出したくない人も多いでしょうね…。
テレビ局が放送するニュースでは記者に対して
取材するイベントのほかに
「〇秒で原稿書いて」という指示も出されます。
秒数ごとに
書くべき原稿のイメージがあるので
今回は記者の仕事の一つである「原稿の書き方」をお伝えします。
テレビ局の営業は忙しい？飲み会や接待は？元テレビ局員が仕事紹介
テレビ局のニュースデスクとは？仕事や意味、役割を元記者が解説
地方テレビ局記者は仕事が休みの日どう過ごす？元局員が休日のスケジュールを公開
地方テレビ局で仕事ができる人の大学生活は？国公立卒業生が紹介
記者として採用されるには国立大卒では厳しい？元局員が実態告白
テレビ局の男性はどんな恋愛をしてる？元記者がリアルな実情告白
プレスリリースの書き方！元地方テレビ局記者が効果の出やすい取材依頼の記入例を紹介
テレビ局の記者はカメラも操る！デジカメで会見などを撮影するコツ
地方テレビ局に新卒採用される大学は？元記者の高校時代の勉強法
テレビ局に就職し記者として取材へ！段取りの打ち合わせ方法とは
記者が取材に出かけるときの道具３選！元テレビ局員が準備内容を公開
テレビ局に取材依頼しイベントを広報する方法！元記者の視点から解説
テレビ局記者の彼氏とはデートの時間がとれない！？その交際事情とは
Contents
テレビ局記者の原稿イメージ【５５秒】頻度★★★★★
テレビ局の記者が仕事上もっとも多く書くことになるのが
１分にも満たないこの数字。
速報として入ってきたものや
事実の概要があまり見えていないものについて
分かっている事実を簡単にまとめる仕事が
求められます。
構成は
①リード文 １０秒程度
②発生した事実 １５秒程度
③経緯 １５秒程度
④インタビュー １０秒程度
※なければリード文の後にリポートなど
⑤今後の動き １０秒程度
というイメージです。
これで合計１分なので
どれかを少しずつ削って（誤差で）５５秒にします。
事件事故やイベント告知、
協定締結式など
映像にそこまで情報が含まれていないときに
ナレーションの情報量で伝えるという想定で
書いていきましょう。
ゆったりと書いても
３０分程度で仕上げることができます。
ただ、緊急時には
１０分ででかさなければいけないときもあるので、
いつでもどんな内容でも
すぐに書けるように
私は常にスピードを意識して
書いていました。
テレビ局記者の原稿イメージ【１分半】頻度★★★★
情報に加えて
印象的な言い回しや
インタビューを重視したつくりにしたいとき、
１分半という仕事の発注が多いです。
これも５５秒のときと
あまり書き方は変わりません。
インタビューの人数やセリフを増やしたり
その直前に映像の説明を入れると
だいたいクリアできます。
テレビ局記者の原稿イメージ【２分】頻度★★★
取材内容や事象の経緯が複雑なとき、
いろんな立場の人のインタビューが必要なときに
この尺が与えられます。
構成は
①リード文 ２０秒程度（MC２人読み）
②印象的な音生き ５秒程度
③事実説明 １５秒程度
④経緯 ３０秒程度
⑤インタビュー３人くらい ４０秒程度
⑥今後の動き １０秒程度
という感じです。
内容によっては
トップニュースにもなりうるため、
大役を任された気持ちになり
仕事のやりがいにつながります。
テレビ局記者の原稿イメージ【３分～４分】頻度★★
季節のイベントや
なかなか起きることのないイベントなどを
取り上げるときにこの注文があります。
もしくは逆に
２分程度でお願いされたところ、
入れたい情報を詰め込んでいった結果
３～４分に伸びてしまうパターンもあります。
構成はネタによって違い、
よりよい映像の見せ方が
変わってきます。
過去にも似たような取材に
行っていたとしたら
その原稿を見て
先輩がどんな流れで書いたかを
研究してみるといいです。
大きな災害から花火大会まで
取材内容は多岐にわたります。
テレビ局記者が秒数にかかわらず意識すること
どの原稿でも
基本的な考え方は同じです。
事実→経緯→インタビュー→今後の動き
これを意識すれば
デスクからの手直しの少ない原稿が
完成するはずです。
はじめのうちは
基本に忠実に原稿作成の仕事を頑張りましょう。
原稿を書く時間が最も重要な記者という仕事
いかがだったでしょうか。
やはり何回も書いてみることが
感覚をつかむための一番の近道なので
いろんなテレビ局のニュースを見て
それを原稿に起こしてみたり、
局内に保存されている
過去の原稿を見てみたりして
勉強してみましょう。
コメント