テレビ局で働きたいけど、
どんな種類の仕事があるのか分からず志望動機にやや不安がある。
視聴者側からはなかなか見えないテレビ局の会社内が
どうなっているのか知りたい。
テレビ業界はどのようにして収入を得ていて、
なぜ未だに高年収なのか気になる。
テレビ局というとニュースやバラエティ番組など
報道や制作の仕事がイメージしやすいと思いますが、
もちろん一般的な企業と同じように営業や総務といった部署もあるほか、
編成や技術など目立たずとも特殊な業務など様々な種類があります。
ということで今回は、
テレビ局にはどのような種類の仕事があるのか、
私が採用された総合職を取り上げて紹介していきます。
テレビ局の営業は忙しい?飲み会や接待は?元テレビ局員が仕事紹介
テレビ局のニュースデスクとは?仕事や意味、役割を元記者が解説
地方テレビ局記者は仕事が休みの日どう過ごす?元局員が休日のスケジュールを公開
テレビ局ディレクターの仕事|ロケ前後でのタレントとの関わり方
メディア関係の仕事はたくさん!テレビとyoutubeの違いとは
テレビ局ディレクターは休み取れる?仕事のリズムを年齢別に紹介
Contents
テレビ局総合職の仕事と採用について
マスコミ関係の仕事には
たくさんの種類の求人募集があり、
その中でテレビ局に就職した場合、
放送に直接関わるもの関わらないもので
様々なスタッフが様々な業務を担当しています。
総合職のなかでも種類は豊富で、
部署異動をすると分かりますが、
全く違う会社に転職したのではないかと思うくらい、
仕事内容が違っています。
テレビ局の業務の種類
まずは分かりやすいところで、
直接放送に関わる仕事を紹介します。
報道記者
ニュース番組を担当する報道部の記者は
地方の場合だと、10人程度います。
ニュース番組を構成するニュースデスクと
現場に行って取材する記者に分かれて、毎日活動します。
記者は取材したものを原稿に書き起こして
カメラマンや編集者に指示を出し、
生放送中には画面テロップの送出などを行います。
デスクは各記者が書いた原稿に間違いがないか、
より適切な表現方法がないか添削し、
放送に値するレベルに仕上げます。
番組制作
制作部門は地方だと10人未満で運営しています。
番組を統括するプロデューサー、
番組を構成するチーフディレクター、
現場でロケを指揮するディレクターに分かれて作業を行います。
プロデューサーとチーフディレクターが
コーナー内容を決めて担当ディレクターを割り当て、
ディレクターが実際に現場に行って撮影をしてきます。
ディレクターは台本を作成して現場に赴き、
現場ではカメラマンや音声、出演者に指示を出しつつ
台本に沿ってロケを進めていきます。
地方の場合は人員削減で
ディレクター自身が編集を行います。
その人によってコーナーのテイストが全く違ってくるので、
テロップの文言、映像の使いどころの見極めが
ディレクターの腕の見せ所です。
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営業
ここからは、あまり仕事内容が外から分からないような部署を解説します。
営業部は支社と合わせると総勢20人前後で、
1部署としては1番人数が多いという会社が
ほとんどだと思います。
社員の年収を支える扇の要のような役割があります。
番組制作を支えるスポンサーとの契約のために
提案書づくりや、時には飛び込み営業をするなど
企業のコンサルタントのような仕事をしています。
会社によっては女性営業マンもいて、
様々な企業の広報担当者とコミュニケーションをとります。
私が営業マンだったころは
1日1人以上と名刺交換をしたため、
机の引き出し一杯に名刺がたまっていましたね。
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編成
実はテレビ局の中枢ともいえる部署が編成部です。
番組表やホームページ制作など、
テレビ画面以外でよく見かける部分を主に担当しています。
他にも視聴率データを分析して
番組の改善点を見出すのも大切な仕事で、
テレビ局全体のサポート役といったところでしょうか。
技術
技術部という部署も存在します。
こちらは専門職のように思われがちですが、
実は総合職に含まれます。
ただ、技術職から他部署への異動やその逆が起こることはごく稀で、
基本的には定年まで技術部で仕事をすることになります。
地上デジタル放送をする上で
根本的に最も重要な電波の管理を任されます。
地域に数カ所ある電波塔のメンテナンスのほか、
スタジオ以外のところで生中継をするときに
回線の管理をする業務があります。
テレビ局の採用状況と新入社員の仕事内容
地方局の場合、毎年の採用人数は5人の年もあれば、
1人も採らない年もあるなどバラつきがあります。
内定が決まると、
年度始めの4月から半年間の
研修期間が始まります。
アナウンサーも総合職も一緒に研修をすることになり、
各部署の仕事内容を座学で学ぶほか、
仕事をする様子を間近で見せてもらいながら
現場の雰囲気を体験することもできます。
テレビ局には様々な仕事がある
視聴者から見える部分と見えない部分で
様々な仕事の種類があることを
お分かりいただけたでしょうか。
詳しい仕事内容は他の記事にも書いているので、
就職活動の参考にしていただければと思います。