都会や田舎は関係なく、
地域に根差した祭りは存在します。
テレビ局の記者は
季節ネタとして
各地域の祭りに
必ずと言っていいほど取材に行く仕事が入ります。
祭りが好きな人、カメラが好きな人。
祭りをどう撮影すれば魅力的に映るのか知りたい、
夜の祭りは暗くてうまく撮影できない、
動きの激しい祭りを撮るカメラテクニックが分からない、
年に一度の祭りの撮影を失敗したくない
という悩みがある方も多いと思うので、
カメラマンとともに祭りを取材し、
自分でも撮影経験のある元記者が
仕事で培った経験を生かして
祭りの魅力が最大限に伝わる撮影方法をお伝えします。
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Contents
祭りの魅力が伝わる仕事用カメラ
テレビ局の場合、
仕事で祭りの撮影に行く際は
「ENGカメラ」といって
高倍率でF値(しぼり)の幅もある万能型のカメラを
主体に撮影していきます。
「主体に」というのは、
同じタイミングで色々なことが起きる祭りの場合には
記者も小型のカメラを持ち、
2台体制で撮影に臨むこともあるからです。
記者が持つのはXD-CAMといって、
望遠機能は劣るものの
高画質で暗いところにも対応できて
片手で操作できる機能性も持ち合わせたカメラです。
このほか、
1か所でゆっくり見れるタイプの祭りであれば、
一眼レフカメラといって
画質に特化した映像に雰囲気の出るカメラも持っていき、
これは1点を固定で撮影するため据え置きにします。
テレビ局では、
基本的にはこの3種類のカメラを使っています。
これだけでも十分魅力的な画が撮影できます。
ちなみにデジカメだと
暗所では真っ黒な映像しか撮れないことが多いため、
夜の取材ではあまり使いません。
プロが使うような機材が揃えられない場合は、
・暗くても撮影できるか
・倍率が近距離から遠距離まで対応しているか
の2つを重視した仕事用のカメラ選びを心掛けましょう。
記者が仕事で使う祭り撮影用カメラの設定
マニュアルでカメラを設定する人であれば、
夜の祭りでは
シャッタースピードを1/125秒くらいまで遅くして、
ISO感度を3200程度まで上げるようにしましょう。
というのも、
夜は蛍光灯の光で照らされる中での
撮影になることが多いからです。
蛍光灯の光をシャッタースピード速めで撮影すると
チカチカと点滅して映ってしまいます。
これを「フリッカー現象」といいます。
夜でなくても蛍光灯が付いた場所での撮影では
設定を誤るとチカチカが気になり
魅力に欠ける映像になってしまうため、
解消していく必要があります。
なぜか関東と関西で
解決できるシャッタースピードの値が違うようですが、
1/125秒以下にすれば確実にチカチカしなくなります。
そのかわりシャッタースピードが遅くなると
手ブレに弱くなるので、
三脚をしっかり立てて撮るか、
シャッタースピードは1秒未満に設定しましょう。
また、ISO感度は
暗いところも明るく見えるようになる設定で、
数値が高いほど明るくなりますが
映像が少し汚くなります。(ノイズといいます)
プレビュー画面で
映像を確認しながら設定すると
魅力的に見えるギリギリの高さが分かります。
記者が仕事で培った祭りの撮影方法
祭りは通常のニュースの映像などと違って、
見た目からわかる情報を伝えるというよりも
光や衣装、踊りをいかに魅力的にみせるかが重要な仕事です。
こういう場合、
F値を限界まで下げて(=しぼりを開放して)
撮影するのが一つのテクニックです。
これで強調したい対象だけが
はっきりとみえるようになり、
背景はきれいにボケてくれます。
このボケ具合が強いほど
観る人に魅力的な映像だと感じてもらうことができるんです。
撮影のスキルというよりは
設定をいじるだけで効果があるので、
ぜひ試してみてください。
あとは基本的な撮影テクニックを使いこなせると
納得のいく仕上がりになると思います。
記者として一度きりの魅力的な光景を逃さないために
毎年行われる祭りでも
その年にしかない場面もあります。
しっかりカメラに収められるように
普段から魅力的な映像撮影の
技術を磨いていきましょう。
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